ヨーロッパを目指すアメリカメーカーの苦悩とは?

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ラフに言うと、ハーレーダビッドソンの純正と、チョッパーなどのアフターマーケットの領域の市場規模を比較すると、ヨーロッパ全体でのそれはアメリカの二倍もの規模となるらしい。一方、日本のハーレーについての市場規模はアメリカのそれと比較して1/10以下程度だから、ハーレーの分野でビジネスをする企業がいかにヨーロッパを重視するかということがわかるだろう。

そんなアメリカ発のハーレーダビッドソンとその周辺市場はヨーロッパでも人気を博しているので、将来は安泰かといいきや、実はそうでもないようだ。原因となることについていくつか考察してみる。

まず一つ目は昨年のサブプライムの影響はヨーロッパにもあった。影響が一番大きかったのは主要国の中ではイギリスだろうが、スペインなどの周辺国もアメリカ並みとはいわなくても緊急の財政出動が必要なほどの不況になっており、まだまだ明るい兆しは見えてこない。

だが、問題はサブプライムで発端になったことだけでなく、構造的な問題のほうが大きい。


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これはドルとユーロの為替レートのチャートで、1ユーロに対してドルがいくらかというふうに見てほしいのだが、ご覧の通り、2001年頃にトレンドが変わって昨年のサブプライムの前には1ユーロ=1.6USドルというふうに、7年間でドルの価値は半減するところまで行ってしまったということが言える。まあ簡単にいうと、アメリカからハーレーやカスタムパーツなどをヨーロッパで大量に売りさばきたいメーカーにとっては為替レートの弱さが経営を圧迫する状況トレンドは続くということだ。

もうひとつの問題は、TUVの認証である。

TUVとは?(Wikipediaの英語サイト)
http://en.wikipedia.org/wiki/T%C3%9CV

Progressive Suspension
http://dollarrider.com/detail.cfm?action=expanded&model_ID=95&Category_ID=14&manufacturer_ID=39&product_ID=22132&sblid_name=detail

S&S TUV Approved
http://prostreetblog.com/2008/02/13/ss-announces-tuv-approval/

移行期間が終わり、おそらく来年からヨーロッパで発売される車両とパーツのほとんどはTUVの認証が必要となり、排ガス規制はEuro Ⅲの基準をクリアしていることが要求される。アメリカのプロダクトを製作しているメーカーも努力を続けているようだが、来年までにどれくらいのプロダクトについて基準を満たせるのかは未知数である。

さらに国ごとによって運用が異なるというのも悩ましい。最も厳格なのはドイツで、他はいいかげんだと無駄なコストになりかねない場合もあるかもしれない。


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